私の祖母の世代がまだ目の黒いうち、戦後しばらくは、まず朝起きると子供は掃除をさせられ、廊下の雑巾がけや玄関の掃除をしてからでないと学校に行かせてもらえなかったそうです。
その頃はどこの家の廊下も柱もよく磨かれて、ビカビカと黒光りしていたと聞いております。
高度成長期に真新しい家に建て替えられたり、子供たちが都会に就職してしまったりで、田舎に残された親が高齢化し、そうした古い習慣もだんだんと廃れていったのでしょう。
朝ってホコリがよく目立つんですよね。
朝日に照らされて、きらきら輝いて見えます(笑)。
ほら、掃除するのはここだよと、言わんばかりの自己主張。
だから昔の人は必ず朝、せっせか掃除をしたのだろうなぁと思うのです。
ちょっと日が射さなくなると、あまり見えなくなるんですもん。
数日掃除をサボると、呆れるほどたまります。
フローリングの埃は目立ってしまいますので、見付けてはまた掃くの繰り返し。
長い柄のついたもので楽そうな掃除器具はいろいろありますけれど、床に近付いて見ないと分からない汚れや埃って結構あります。
なので、私はいつも這いつくばってお掃除。
別に潔癖症というわけではないのですが、床掃除と家電掃除は父の癖みたいなもので、それを引き継いだというところでしょうか。
気が付くと床のゴミを拾いながらしゃべっているとか、怒ると興奮したまま冷蔵庫やテーブルをせっせか拭き始めたり、いきなり水回りの掃除を始めたり…。
怒りながら掃除をする人(笑)。
ホント、そういうところが父に似ていると、自分でも笑ってしまいます。