大塚家具のお家騒動、ようやく決着しましたね。
父親が70過ぎてまだ現役だと思っているところ、今まで築き上げた物を自分以外の人間に壊されたくないという執着が全ての不幸を呼んだなと思います。
娘さんはちゃんと会社の将来を考えている…。
そこを信頼できなかったというのは、ワンマンでやってきた父親の自信がそうさせたのだと思いますが、自分側に付いている長男を育てられず、自分に性格がソックリな長女が頭角を現し、しかも自分が築き上げてきた路線を否定するような方向を打ち出した。
冗談じゃない!
誰のおかげで飯が食えたと思っているのか!
という感情論に走っていったのが始まりでしょう。
しかし、その後の娘を陥れるようなやり方を見ていると、家族喧嘩と言うよりも、単なる戦ですね。
社員は生きた心地がしなかったでしょう。
どっちにつくか、今ここにサインしろと…会社版の踏み絵ですよ。
こわ~い(>_<)!
家族経営の場合、父親が死んだ途端に銀行が寝返ってお金を貸さなくなり倒産とか、知人の実話もありますが、ちゃんと次の世代のことも考えておかないとね。
ワンマン経営でイエスマンに囲まれていると、そこがなかなか見えなくなってしまうのでしょう。
創業者は娘さんを大変可愛がっていて、周囲からは家具屋の娘だから「かぐや姫」って呼ばれていたそうですが、ここまで揉めたらなかなか元には戻れないでしょう。
父親が世代を譲るという一般的な流れ、何でそちらに向かなかったのか…これはカルマとしか言いようがないでしょうね。
過去の繰り返しが再現されたのでしょう。
昔だったら、
敗北 = 一族滅亡
あるいは親子間であっても投獄や切腹もありでしたけれど、今の世はそこまでには至りませんから、どうぞお好きなだけおやりくださいと言っていられるでしょう。
その影でしっかりと売り抜けた外国の投資家がいるようですから、誰かさんの為にはなったようで(笑)。
会社のために家族の絆を失うという、悲しい現実は全国津々浦々、どこにでもあることです。
私は娘さんに頑張って欲しいなぁ。