みんなが幸せになれる社会を作っていこうとしても、他人をおしのけて自分だけ利益を得たいという欲望が人間にある限り、そこに限界を見るでしょう。
仮にアメリカのデフォルトが起きたとして、借金の帳消しに舵を切りますと、世界中が大混乱になります。
リーマンショック以上のことが起きると言われておりますが、突然会社が閉鎖なんてことがあちこちで始まり、ショッピングモールなんぞ行っても閑古鳥になります。
外食産業、娯楽産業、広告産業がいち早く打撃をくらい、後にどんどん続きます。
みんな必要最低限のお金しか使わなくなり、そのムードが連鎖して経済がみるみる縮小していきます。
これは確かに恐ろしいことですが、歪みに歪んだ経済を本当の意味で立て直すには、いったんキャンセルボタンを押さなければ、次の世界は始まらないと思うのです。
未来社会があるとして、もしも資本主義のシステムが壊れたら、企業から給料をもらうという概念はどんどん古い概念となっていくでしょう。
不動産で利益を得るということも無しにしないと…土地の仕組みは組み替えです。
人の住む家は全部 "公的な場所を借りている" という認識。
オラが土地という概念、先祖代々の土地という観念も変化せざるを得ません。
ボランティアとして働くことが重要視される社会になります。
これをみんなで支え、続けられれば、次へのステップに移行する痛みは軽減出来ます。
お金のために我慢してやってきた仕事は、もうやる必要はありません。
必要だと思われる場所に出向き、自分の出来ることを提供する。
自分の食料はできるだけ自作する。
余った分をお互いに別けあう。
お金を払わなくとも、人間が必要な衣食住を最低限は確保出来るという、そういうシステムを早いうちに構築し、社会の不安を取り除く。
みんなの借金がいっせいに無くなれば、一人の人間が提供する労働の質、意識も変わっていきます。
一人の労働者が不動産に対して費やすエネルギーが膨大過ぎますので、ここは要ですね。
お金のためにやるという、そこの意識が変化していくのです。
純粋な行動意識があって全てが成り立つ。
そこですね。
そうなれば、社会問題の大部分は消えていきます。
私がキューバに行ったとき、みんな住む家はどうしているのか、例えば家族が増えて手狭になったらどうするのか聞いたところ、条件があった人と家を交換するのだそうです。
掲示板みたいなものがあって、そこで情報を得るとか言ってました。
なかなか条件が合う人を見付けるのは難しいそうですが、不動産が個人資産ではないので、買うのではなく交換(笑)。
他にもビックリすることは多々ありましたが、彼らは学校も医療もタダ。
衣料、食料など最低限のものは配給されます。
そのため将来を不安に思うことなく、我々よりもよっぽど健全な精神に支えられ、幸せに暮らしているのです。
キューバの社会主義をそのまま真似することは出来ないでしょうけれど、参考にすべきシステムはあります。
少なくとも我々の住む世界よりも、より五次元世界に近い社会。
かなりイイ線いっていると思います。
キューバには、まず行ってみなければ分からないでしょう。
我々には予想外の社会が構築されていることは確かです。
キューバに対して先入観がまったく無いときに、三度も訪ねる機会があったことは本当にラッキーだったし、貴重な体験が出来て感謝感謝です。
大変意義がある旅だったと思います。
さて、私達は何を望むのか…。
未来はそれにより無数に分かれます。
一つではありませんので、分かれた先に何があるか、自分で見据え選択していくのです。
みんな一緒なんてイヤ!
私が一番じゃなきゃイヤ!
人より良いもの身に付けたい!
かっこいい車に乗りたい!
とか言っているうちは、なーんにも変わらないでしょうね(笑)。